こんにちは。マンガ愛好歴30うん年のななさです。
小さい頃、キャンディキャンディ、ときめきトゥナイトにはまってから、マンガを人生の友にして歩んできました。
ジャンル問わず、面白い漫画を常日頃から探求しています(^^)
たまには面白いマンガが読みたい、あの本ってどんな話だっけ?とお探しの方、よかったら参考にしてください。
今回紹介するのは、『雪花の虎』(小学館:東村アキコさん著)です。
雪花の虎(ゆきばなのとら)
あらすじ
戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信を主人公にした一代記。
謙信は、毘沙門天の化身とされ、名将として後世に名を残しているが、その文献等から一つの仮説が浮かび上がる。
上杉謙信は、実は女ではなかったのだろうか。と。
享禄二年、1529年、越後の春日山城城主・長尾為景に第3子である女児が誕生する。
後継ぎとして不安の残る長男・晴景に代わる者と期待をかけた為景は、女児であるにもかかわらず
「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」と決意をするのだった。
この女児こそが、のちの上杉謙信である。
強い父、やさしい母、優しい兄、健気な姉に囲まれ、小さな山城でお転婆に育つ虎千代はまっすぐに成長し、武将としてその道を歩みはじめる。
しかし、その道の前には大好きな兄との家督問題、女であることの不自由さと恐怖が立ちふさがる。
望む望まないにかかわらず、巻き込まれていく戦いの渦を、女として乗り越えていく謙信の生きざまが描かれています。
上杉謙信の人物像戦国時代の越後国の大名。最強の戦国武将の1人といわれ、後世、軍神や越後の虎、越後の龍[1]と称された。
越後守護・上杉家に仕える越後守護代・長尾為景(三条長尾家)の四男として生まれ、初名は長尾 景虎(ながお かげとら)。その後、上杉 政虎(うえすぎ まさとら)、上杉 輝虎(うえすぎ てるとら)と改名していく。謙信は、さらに後に称した法号である。
内乱続きであった越後国を統一し、戦や政だけではなく、産業を振興して国を繁栄させた。他国から救援を要請されると秩序回復のために幾度となく出兵した。特に宿敵武田信玄との5回にわたる川中島の戦いはよく知られている。
謙信は、「義」を重んじ、戦乱の世にあっても侵略のための戦いはしない一方、他国から救援を要請されると出兵し、「依怙(えこ)によって弓矢は取らぬ。ただ筋目をもって何方(いずかた)へも合力す」(私利私欲で合戦はしない。ただ、道理をもって誰にでも力を貸す)と述べている。また、謙信が敵将武田信玄に塩を送った逸話から、「敵に塩を送る」という故事も生まれた。
(Wikipediaより一部引用)
雪花の虎のここが面白い!
おすすめポイントはこちら!
その1
女性としての捉えた歴史的解釈が面白い。
例えば、毎月決まった時期に腹痛で休んでいたらしく、これは実は生理ではなかったのか、など…。
その2
「上杉謙信は女だった」がテーマなので、一代記といっても、ストーリーがだいぶ簡略化されている。
歴史が好きな人、特に上杉ファンにはお勧めしませんが、さらっと読みたい方には読みやすくなっています。
でも、繰り返しますが、熱い歴史ファンにはもの足りないかと…。
その3
東村アキコさん好きはぜひ!作者はどちらかといえば、ギャグやコメディが多いですが、一部のストーリー案内のページをのぞき、いたって真面目に(すみません…)描かれています。当たり前のように書いていますが、着物の描き方が、シンプルにきれいです。
最新刊 6巻のネタバレは?
興味を持った方は、ぜひ1巻から読んでみてくださいね。
でも、せっかくなので、最新刊「雪花の虎 6巻」の内容を一部紹介します(^^)
<6巻のあらすじ>
主人公の景虎(のちの謙信)は、23才。
穏やかなお正月を迎えるが、兄の晴景の体調は思わしくなく、景虎自ら兄の元へ足を運ぶ。
その様子を、武田晴信(のちの武田信玄)の隠密が見ており、景虎が女であることを知る。
景虎が去った後、隠密の存在に気付いた晴信は身を呈し、隠密を葬る。しかし、それは晴景の身体に大きな代償を払うこととなり、晴景は生死をさまよう。
その頃、景虎の元には、救援を願いに関東管領職・上杉憲政が逃げ込んでくる。
景虎は、その後の関東出兵等は影武者へ任せ、兄のもとへ走り、看病をする。
しかし、ほどなくして晴景は息を引き取った。晴景にとっての景虎は、最期のときまで「大事な妹」であった。
景虎もまた、自身が知らないところで、兄が守ってくれていたことを知り、涙するのであった。
そして、いよいよ川中島の戦いへと近づいていく…。
7巻につづく。
あわせて読みたい 歴史小説!
こちらはマンガではなく、女性向の小説ですがめちゃくちゃ面白いです。中学生のときにはまりました。
上杉家に関係した題材で、上杉謙信の養子・上杉景虎(北条氏康の実子)とその家来たちが、400年を経て現在に生まれ変わります。戦国の武将たちが現代に蘇り、事件を起こしていくのを調伏(退治)していくストーリーですが、戦国武将たちの記載・描写がわかりやすい。歴史が面白いと感じてもらえる一冊です。
すでに完結していますが、6巻くらいまでがさわやかに読めるます。
それ以降はBLの要素が入ってきますが、魅力ある戦国武将の描写は必見レベルです。おススメです!