2020年5月、スキップ・ビート 45巻が発売されました!
1年1冊強の発刊ペースですが、その分、出たときは嬉しさ倍増です。
思うように進まないキョーコと蓮の関係。
そんな煮え切らない状況も、ようやく45巻をもって大きな展開を迎えます。ようやくです!
こちらネタバレを含みますので、読みたくない方はぜひ直接本をお買い求めください。
以下、ネタバレです。
【スキップ・ビート 45巻】感想とネタバレ セドリック・D・ベネット
事務所からの依頼を受け、大好きな奏江(モー子さん)の英会話レッスンの相手役を務めることになったキョーコ。
奏江は、米国での映画プロジェクトに向け、少しずつ準備を進めている。
その映画の主演男優はすでに内定しているらしく、「日本女性=ヤマトナデシコ=奥ゆかしい」と期待しているとのうわさも。
キョーコが内定しているらしい主演男優名を訪ねると、「ミスターデュリスの孫」との回答が。
聞きなれない名「ミスターデュリス」。
それは実はキョーコはすでに会ったことのある人物で、先日開催した『どちら様もセンキュウパーティー改めグレイトフルパーティー』にて、マリアが招待したいた「トラおじ様」のことであった。
何でも、彼は米国でとんでもなくビッグな芸能プロモーターで、
育てた人間が必ず大成することから“勝利者の父”との通り名がついていた。
トラおじ様が実はかなりすごい人であることに驚くキョーコ。
そして、その「ミスターデュリスの孫」が、森住公子の想い人、セドリック・D・ベネットであることに
さらに衝撃を受けるのであった。
【スキップ・ビート 45巻】感想とネタバレ 蓮との遭遇
森住公子が、セドリック・D・ベネットに想いを寄せていることに関連して、キョーコの親中は複雑であった。
蓮の想い人が森住でなかったことにほっとしている。
その反面、結局のところ蓮も、お色気女優に弱い単なるケダモノ(オトコ)であると、どこか非難めいた気持になってしまう。
そんな自己嫌悪を、奏江は「気にすることない」とフォローする。
それでも、キョーコは、かつで「大切な女性はつくらない」と思いつめた、あきらめた表情の蓮を思い出し、
「それではダメ…」と顔をゆがませた。
そのとき、偶然、蓮と社が二人の前に現れた。
「ちょっと話が・・・」
と蓮が切り出すやいなや、キョーコは「ダメです!!」と叫び、脱兎のごとく立ち去った。
蓮から、香凪とのことを直接聞かされたくはない、と反射的に身体は動いていた。
突然逃げ出すキョーコをすかさず追いかけようとした蓮。しかし、それは鋭い目をした奏江に阻まれてしまった。
奏江は、キョーコのこれまでの環境を知ったうえで、
あの子を裏切るような行為だけはしないでほしいと蓮に釘を刺す。
これを受け、蓮は、「肝に銘じる」と少し困った顔で答えるのであった。
キョーコたちの思いから離れて、そのころ社長は、勝利者の父・ミスターデュリスと電話で経緯を共有していた。
蓮の米国でのデビュー。
そして一流の役者へ昇りつめるこれからのこと。
そこには「今度こそ守る」と、強く決意をもって語るグランパのミスターデュリスがいた。
【スキップ・ビート 45巻】感想とネタバレ 蓮の熱愛報道の真相
蓮に釘を刺した奏江は、一人ロビーの椅子に座り、蓮の反応を反芻する。
香凪との報道を、認めるでもなく、否定するでもなく。ただ、訳あり感のあった蓮の表情。
思い返し、奏江は、キョーコに「蓮はめんどくさい」とメールを返した。
奏江に送った英会話についての質問メールが、「めんどくさい」と返ってきて戸惑うキョーコ。
続いて奏江から、蓮は香凪との熱愛報道を否定はしなかったことを重ねて知り、静かに目を閉じた。
キョーコは、「自分は、蓮の相手が誰であろうと納得できない」ことを噛みしめていた。
そして、何らかの心の傷から、『幸せになる資格は自分にはない。』と思っているであろう蓮のことに想いをよせる。
そんな蓮が自分の幸せに前に向きになるのであれば、自分は…。
後日、「坊ちゃん」の収録を終えたキョーコ。
共演者たちに別れのあいさつをし、着替えに向かおうとしたとき、
偶然、再び、蓮と遭遇!
先日、蓮を超絶拒否し逃げ出したことを責められる…!とおののき逃げようとする坊ちゃん(キョーコ)。
しかし、坊ちゃんの姿であったため、蓮は気づかずいつものように話かけてくる。
そして、「君まで逃げないでほしい」と落ち込んだ様子を見せる蓮。
自分自身を“ゴミ屑以下の存在…”と、かつてないほどネガティブになっている蓮に
坊ちゃん(キョーコ)はいつものように話をきくことに。
キョーコの超絶拒否行動は、社にこそ平気なふりをして過ごしてみせていたが、蓮にはだいぶこたえていた。
倉庫らしき場所の奥で、並んで座る蓮と坊ちゃん(キョーコ)。
坊ちゃんは(キョーコ)は、自ら香凪とのことを話題にする。
ベストパートナーの二人なのだから悩む必要はないのでは? と落ち込む蓮に声をかける。
すると、蓮の口から意外な真実が明かされる。
実は香凪には別に意中の相手がいて、蓮はその『当て馬』に使われただけだという。
香凪の相手は実は女性で、蓮は彼女に対する『当て馬』として都合がよかったため利用されていた。
男としていささか情けなく、恥ずかしい事情ではあったが、気心のしれた坊ちゃんに蓮はそっと事情を打ち明けた。
そして、蓮は、当て馬になっていること以上に、気にかけている「例の高校生の彼女」に避けられていることが堪えると発言。
そこでようやくキョーコは、自分に言い聞かせていた「香凪=蓮の想い人」ではないことが違うことを知る。
だが、逆に「森住=蓮の想い人」の考えが再びよみがえり、激しく動揺する。
森住に好意も共感も持てない。
ただ、それでも蓮が恋愛に対して前向きになれるのなら、自分は…。
必死に気持ちを立てなおそうとするキョーコ。
蓮のために。
気持ちをふりしぼって、蓮の話を聞き、状況を整理する。
そして、坊ちゃん(キョーコ)は蓮に伝えるのであった。
「告白したら?」と。
【スキップ・ビート 45巻】感想とネタバレ 告白の行方
坊ちゃんから告白をうながされたものの、「無理だ…」と口にする蓮。
しかし、脳裏にうかぶ、先日、目にしてしまったキョーコと不破のじゃれあうようなやり取り。
「『あっち』との距離が詰まっていくのは耐え難い…」
そうつぶやき、蓮は告白することを決意する。
蓮と別れ、坊ちゃんの着ぐるみから着替えたキョーコは、複雑な面持ちで楽屋を出る。
もし敦賀さんが森住さんと上手くいったら…?
ぼんやり足を進めると、なんとそこで蓮と鉢合わせ。
告白を後押しした気まずさから、キョーコは思わず逃げ出してしまう。
「話がある!」とすかさず追いかける蓮に
「私はありません!」と答えながら逃げるキョーコ。
逃げ回りきれず、キョーコは建物地下のエレベーター内で蓮につかまってしまう。
キョーコは、無我夢中に自分は告白する相手(森住)ではないと伝えるが
逆に蓮から、森住は全くそういう存在ではなく、むしろ厄介な相手であることを聞かされる。
そして、ようやく、蓮の想い人が自分自身であることに気付くのであった。
長い時間をかけて、やっとキョーコに自分の気持ちが伝えることができた蓮。
香凪との件が誤解であることと、何より不破とキョーコの様子にヤキモチを焼いてしまいことを真っすぐに口にする。
そして、そっとキョーコに問いかける。
キョーコの自分に対する想いを・・・。
(続く)