雪花の虎(ゆきはなのとら) 7巻が出ました!
最愛の兄を見送り、女の身でありながら、毘沙門天の化身として身をたてる虎こと景虎。
そしてそんな本人の思惑とは別に、大きく激しく時代は動いていく。
宿敵、武田晴信(のちの武田信玄)との4か月におよぶ第一次川中島の戦いの火ぶたが、いま落とされる。。。
ということで、この川中島の戦いの話がメインの7巻でした。
その川中島の戦いの後は、いよいよ『京都上洛編』に舞台が移ります。
ネタバレを含む、あらすじを紹介します。
目にしたくない方はどうぞ飛ばしてください~(><)
【雪花の虎 7巻 あらすじ】
景虎の元に助けを求めにきた村上義清。
それを受けたことを発端に、景虎は武田信玄と川中島での小競り合いが始まった。
この川中島こそ、かの有名な「川中島の戦い」であり、北の領土が欲しい武田軍にとっても、越後への侵入を阻みたい上杉軍の思惑がぶつかる要所であった。
川中島の戦いは第一次~第四次まであるが、景虎と信玄が直接刀を交える第4次は、第一次から8年後のこと。それはまだもう少し先の話となる。
第一次川中島の戦いが始まり数日が経過した。
女の身である景虎は、年々重くなる月のもの(生理)のわずらわしさに冷静を欠いていた。
その辛さを隠し切れない様子を見かねたシロ(景虎の影武者)は、
「もう先に越後に帰っちまっていいですよ。」と、景虎の陣営からの離脱を促し、それを受けて景虎は、女の姿に着替え、弥太郎とともに春日山の林泉寺へ向かった。
林泉寺で、ようやく落ち着き、宗謙としばしの休息をとる景虎。
笑顔の戻った景虎は、帰途の道中に出会った「善光寺」の薬屋の話から、そこで初めて善光寺が古来より女人救済の寺と知られる「女のための寺」であることを知る。
一方、川中島に残った陣営はというと、結局動きはなく、景虎が去ったのち、数日で春日山に撤退してきた。景虎の独断を諫めつつも、シロも影武者としての成長を喜ばしく思う家臣たちであった。そんなシロの功績を評し、景虎はシロに『甘粕白太郎長重』という氏名を与えた。
そして季節は秋から冬に近づきつつある中、景虎は上洛する。
朝廷から授与された「従五位下・弾正小弼」の叙任御礼のために。
その頃、近江の地では、京を追われた室町幕府第十三代将軍・足利義藤(のちの義輝)が、家臣の細川与一郎藤孝、進士源十郎藤延、そして右大臣・近衛晴嗣らが景虎を取り入れようとあれこれ画策をしていた。
地位はないが経済力のある上杉家
地位はないが財力のない将軍家
この景虎の上洛は、右大臣である近衛の企みであり、景虎を仲間に引き入れたいと狙ってのことであった。その思惑もまだ景虎は知るよしはなかった・・・。
<8巻に続く>