「ななささんのとこの旦那さん、どうしてあんなに家事育児をするの?」
最近、息子のクラスのママ友さんに言われた言葉です。
実はこういうことを聞かれるのは珍しくなく、この数年間周囲の多くの方に言われてきました。
臆面もなくいうと、うちの夫はまめまめしく家事育児をこなしてます。
私が寝込んでも、入院してもなんとか一通りはできるし
私が寝落ちしたら、ちゃんと家事が引き続き実行されているというレベル。
世にいうイクメンとはちょっと違くて、なんというかパパのママ版に近いかもしれません。
一体なぜに、うちの夫はこうなったのか考察してみます。よかったらお付き合いください(^^)
理由その① 「家事をしない父親」不在で育った夫
夫の父(義父)は、実によく家事をする人だったらしい。
厳密にいうと、料理をよくしていたらしいのです(らしい、というのは、私が実際に生時中お会いできなかったから)。
バリバリ働く母親と、そんな妻を愛してやまない家事育児をする父親、という家庭環境で育った夫。
中学・高校のお弁当も父親が作るのが当たり前で、家の中のあれこれもおばあちゃんと父親が切り盛りしていたとのこと。
それを見た夫は、男が仕事をしながら家事育児をするのは特別なことじゃないと思ったようで、この時点で多分少し変わっているのかもしれません。
とはいえ、見て育ったとはいえ、実際にできるかどうかは別問題。
夫は、大学も自宅通学で、結婚するまでの約24年間はぬくぬくとした実家暮らしを堪能していたわけです。
多くの人がそうなるように、料理もでてくるし、お風呂も用意されてある、服を脱いだらいつの間にかきれいに洗濯されていると贅沢な環境ですくすく育ったわけです。お菓子づくりやお弁当づくりを一時したりもしていたものの、家事に関しては初心者の域。
そんな家事も育児もなにそれ?だった夫が、いつからするようになったかというと結婚前の5か月間の一人暮らし生活だったかもしれません。
理由その② 一人暮らしで「家事ができない」「家事をしない」→「家事をせねば」に。
結婚して一緒に暮らす前、慣らし期間として5か月間、新居で一人暮らしをした夫。
初めておばあちゃんたちのお世話がない中で、掃除、洗濯、買い物、料理、片付け…をしていった経験はやはり大きかったようです。
残念ながら、洗濯に干し方がわからない??とか、洗濯機の使い方がわからない??という夫の姿を直接見ることはなかったものの、慣れるまではそこそこに大変だったんじゃないかなあと思います。おかげで、私が新居生活に入るころには、一応一通りのことはできるようになっていました。育った環境が先天性のものなら、この期間の覚えたことは後天的なもので、ひとえに夫の頑張りでした。
ですけどね、この習得したもの。
しなかったら忘れていくってところがポイントなんです。
覚えたところへ、私がしたことは、『妻好みの家事仕様にカスタマイズすること』です。
理由その③ 覚えた家事をさらに進化! 夫婦の共通ルールをコツコツ作り上げました!
一人暮らしを経て、一通り家事をマスターした夫。
一緒に暮らすようになって、私が意識的にしたのは次の3つ。
(1)私がなんでも手を出さない(夫にしてもらう場面を増やす)
(2)私の好みのやり方を伝授し、実行してもらう
(3)友達等の来客があったとき、夫がホストを務め、家事をするようにする
細かくみていきましょう。
(1)私がなんでも手を出さない(夫にしてもらう場面を増やす)
やってくれる人がいたら、しなくなります。
私(妻)は、夫のお世話をする人(おばあちゃん、父親)ではないので、夫ができるタイミングのときにはわざわざ
「私がするからしなくていいよ~」とは言いません。
だって、いいことないです。
家事もスキルなので、やらなくなったらその分だけ腕が落ちて、余計にしにくくなってしまうので、ここは心を鬼にして夫に頑張ってもらいました。ここでのイメージは、『私が寝込んでも、問題なくできるレベルを常に維持』です。
ちなみにこの極力手を出さない方針は、は結婚して10年たった今でも継続中です。
ただ、忙しいときはできるほうがします。私が代わりにやった、夫がやらない、とかを突き詰めてもいいことがないので、どちらかが家事をするにしています。普段は私のほうが家事の時間が多いので、必然的に夫が家事をできそうな場合はそれが最優先になりますがww
夫にいい顔しても、後でしんどくなるのであれば、できるだけ早くから(もしくは今から少しずつ)自分自身の負担を見直すことも大事です。夫のお母さんになってはいけない。これが鉄則です。
(2)私の好みのやり方を伝授し、実行してもらう
一緒に暮らし始めたことを思い出すのが、ふきんと台ふきんの使い分け。
「これはテーブルを拭く台ふきん、これはガス台付近を拭く台ふきん、そしてこれが食器を拭くふきん。間違えないようお願いね」
私自身、昔っから全部いっしょくたになるのが嫌で、ふきんに関しては明確に区別して使ってました。
一緒に暮らす以上絶対にこれは譲れない!と思い、レクチャーしたのが家事の共通ルールの始まりでした。
たかがふきん、されどふきん。
これは言ってみれば、『これはしてほしくない』ということを明言し、共有しています。
こういったルールは根気よく(言い方を変えればしつこく)共有し、お互い譲歩しあうようにしています。
他の夫婦を見ていて、この共通ルールの設定をしていない、もしくは片方が覚えないため維持しないケースが多いように感じます。1回言って分かってくれたらもう宝くじ級なもので、大概は何回言ってもわかってくれないことがほとんどかと。
うちの夫は、早々に妻との闘いはあきらめたらしく、わりとすんなりマスターしてくれました。本人曰く、そこまでこだわることじゃない、とのことらしいですが、こだわりが強い方は結構厄介です。話し合っての妥協点を探すのが一番困難何じゃないかなと思ったり。
でも、あきらめずに。または、見切りをつけて、ストレス少なくいきたいものですね。
夫も結局は他人なので、分かり合えないのがデフォルトと思ってもあながち遠からずかもしれませんね~。
(3)友達等の来客があったとき、夫がホストを務め、家事をするようする。
要するに、対外的に夫を立てる、という作戦ですwww
我が家は本当にこれをよくしています。そして、結構効果あります。
夫の活躍を示すことで、他からの夫の評判はうなぎのぼりです。
ママ友には「くまこさんの旦那さんがパートナーなら、私1ダースくらい子ども産めるわ」と言われ
実家の母には「ちゃんと大事にしなさいね。あんなによくしてくれる人なかなかいないよ」と言われ
友達には「旦那さんと死別したら、たぶん再婚は難しいよ」とまで言われてます。
ここで、私はというと「私だって、家事育児してるのに!」と頑張りません。
頑張ってもあまりメリットがないというか、むしろご機嫌になった夫がさらに頑張ってくれたら楽できる…と考えてます。
褒めてもらうことよりも、実をとる作戦です。
いいんです、ぐーたらな妻で♡ ぐーたらさせてくれてありがとう!と夫に感謝してますww
まとめ 家事をしない夫には、作戦が必要です。
これまで家事をしなかったらからといって、これからもしないわけではないです。
ただ、個人差と夫婦の関係性があるので、これが一番!というのはなかなか言えるものではないです。
でも、もし、夫に家事を少しやってもいいかな、くらいの姿勢があるのであれば、ぜひぐぐいっとつけこむのをおススメします!
偉そうですが、自分好みにしていくには、根気と時間と相性があります。
相性がダメなら、あきらめてしまうのも前向きな選択肢だと考えます。
あとは、よく感謝をしあえると家事もしやすくなるのでは?と考えています。
褒めるというと上から目線な感じであまり好きではないので、普段は感謝をあふれるくらいに伝えるようにしてます。全力で感謝します。私が倒れたら後はすべてよろしく!くらいの勢いで感謝します。感謝をしますが、気持ちは依存させません。
夫が倒れたら、私がやるから!の気持ちも大事なので。
ただ、繰り返しになりますが、夫婦の家事分担の在り方、程度は、本当にその夫婦によって違います。
これらはあくまでも私のケース、一例です。
読んでいただいた方それぞれの最も腑に落ちるベストな形があると思うので、しぶとく一緒に頑張りましょう!